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第32号「ボランテイアの地域会議に参加して」

2007-06-03  2020-08-04

クリスチャン パートナーズ

通信 第32号

発行日/1997年7月26日

1997年度を迎えるにあたって

◆1996年度の報告と新理事会紹介◆

  
理事長 草野計雄

過日の理事候補者推薦のお願いは初めてのことでしたが、会員皆様のご理解とご協力で39通の返事をいただき、感謝に堪えません。
6月26日の理事会で6名の理事を決定し、理事長を選出しましたので、ご報告いたします。
新理事:岩崎俊夫、草野計雄、草野道子、鳥海百合子、松本繁雄、宮澤玲子、新理事長:草野計雄    (五十音順、敬称略)

※ 宮本昭子氏には引続き監事をお願いしております。

また、退任された上野亘・木ノ内一雄・成田政俊の三理事には、今後顧問としての協力をお願いし快諾を得ました。
すでに顧問を引受けて下さっている安海靖郎師と、在米の特別顧問フィンリ夫妻に加え、6名の方々から助言・忠告を頂くことができるようになりました。
 1996年度中の活動は決算(3ページ)でご覧のとおりです。

西カリマンタン、ガバン近郊の教会学校

SACを基幹とする運営を続ける傍ら、インドネシア宣教交友会日本祈祷本部(IMF)への献金、パートナーズインターナショナルを通じてのベトナム、中国、ラオス、アフリカ、中近東における副音宣教支援の他、日本で神学を学ぶ中国からの留学生や、インドのミゾラム州の児童福祉施設等の援助も進めて参りました。
個人会員とともに、グループで援助金を拠出してくださる方々も増えております。
 1997年度の予算は4ページにあります。大きな金額的変動は予想しがたいのですが、新しい理事会の新鮮な意欲により、活動の新機軸を開発していけないものかと思っており
ます。
 新年度も、皆様の変らぬご協力を頂けるよう切に祈ります。

Praise&Prayer3/4月号より
<シンガポール事務所職員ミン・ワ(Ming Wah)さん>

西カリマンタンを訪問

西カリマンタンの深い森林地帯に初めて足を踏み入れた時、「神に見捨てられた」という表現が私の脳裏を掠めました。
しかし何日か旅をし、色々のことを見聞きして、一見神に見捨てられているかのような西カリマンタンが、私たちの神みは見捨てられていないと確信するようになりました。

ミン・ワさん

 同労者のアンドレアル・セン(Andreas Cen)と私はバスで、他の奉仕者を訪ねる旅に出ました。
道中、私は多くの教会を見ました。
西カリマンタンの風景に、十字架はすっかり溶け込んでいるようでした。キリストを知り、礼拝する人々が方々にいるのです。あきらかに、ここは神に見捨てられた土地ではありませんでした。

 CNECはGKRI※の協力を得て、今までに約80の教会や伝道所を西カリマンタンに設立しました。

西海岸のポンティアナックから東へ、内陸のボドク、ガバン、スカダウ、サンガウまで広がっています。


(※Geri ja kristus Rahmani Indonesia 中国系の人々の教会連合)

CNECが現在この地域に送っている牧師・同労者は60人を越え、数箇所の教会や伝道所の責任を負っている者もいます。
 教会の他に、エンパオンのセティアバクティ中学校を訪ねました。
この学校は、小学校を終了したSACの里子で中学に行きたいと望む生徒のために開設されたものです。ここでは数年前に農業プログラムを開始し、食べたり売るために野菜を栽培しています。

ルティ村の新教会堂

 教会の大きさはいろいろで、木の板で簡素に作られた会堂もコンクリートの比較的大きなものもあります。言語は違いますが、彼らが歌う賛美歌には私の知っているメロディーが多く、一緒に歌うこともできました。

文化や伝統は異なっても、私たちは礼拝、祈祷会、日曜学校などで信仰を同じくする者の共感を分ち合えました。


ルティ村のような所へは、ジャングルの中の滅多に人の通らない細道をモーターバイクで行かなければなりません。トラクターの車輪に踏み躙られて泥沼のようになった道もありましたが、同労者たちは怯むことなく慣れた様子で悪路を進みます。

湿地には板を渡して

 教会の多くは海外からの援助で建てられたのですが、今、この地のクリスチャンたちが自立しようと努力しているのを見て、大変励まされます。


昨年末にサンガウで開催された研修会でも、外部から講演者を招かず、教会を設立する時の原則、児童への宣教の重要性文通など直面している問題を自分たちだけで話し合いました。


 西カリマンタンの教会が成長しつつある姿を見て、やがて周囲の「神に見捨てられた」地域にも、彼らの手で副音が宣べ伝えられる日が来るであろうと期待しています。

ガバン近郊、プラスマⅡの教会で
戸口の前、中央がミン・ワンさん

ボランティアの地域会議に参加して

松本繁雄(理事)

ボランティア活動推進国際協議会(IAVE)の第6回アジア太平洋地域会議が、去る4月9日から13日まえ韓国ソウルで開催されました。ソウルは桜やレンギョウ、つつじが咲き乱れる美しい春の季節でした。

遠くイスラエル、パレスチナ、モンゴルも含めたアジア太平洋地域20カ国のボランティア関係者93名と、地元の参加者数百名が一堂に会し、「生活の質的向上のためのボランティア活動」というテーマで、地域の抱える多様な問題とボランティアの取り組みについて、いろいろな角度から状況報告・討議が行われました。

 高齢者・身障者の問題、環境問題、青少年問題、企業の社会貢献、学校暴力、危機管理、病院ボランティア活動等々、問題別に20の文科会が設けられ、それぞれの経験を踏まえて交流と学びの時が持たれました。
また、ボランティアの関わっている活動現場として三星医療センター、ワエマウル農村開発運動センター、ハンサラン重度障害者介護施設の三ケ所の見学もあり、その他に韓国の伝統芸能観賞、国際交流の夕べ、ホームスティも織り込んで多彩な内容のプログラムでした。

モンゴル代表 イスラエル代表 モンゴル代表

 日本から在日韓国人2名を含め35名の参加があり、地元以外では最大の参加者数でした。

IAVA地域会議では通常、英語の同時通訳サービスを用意するだけですが、韓国側は日本からの参加者のために、全体会議では日本語の同時通訳、分科会では遂語訳通訳を手配して下さり、会議の資料も予め日本語版が用意してあり、今までの地域会議では得られなかった特別な心遣いで、感謝の他ありませんでした。

筆者が、5年前に訪問した時に比べ、韓国の社会は成熟し落ち着いたものになっているという印象を受けました。韓国の人々に自信が付いてきている、あるいはゆとりが出来てきているといえるのではないでしょうか。


ホームスティ先のホストファミリーは普通のサラリーマン家庭で、その親切なもてなしは、今回の韓国滞在を大変楽しく、忘れがたいものにしてくれました。日本人として、隣国である韓国・韓国人をもっと良く知る必要があることを痛感した一週間でした。

カバンのインマヌエル教会と牧師宅 全焼

6月4日の正午すぎに近くのコーヒーショップから出た火は強風にあおられ、52軒が焼け落ちました。
消防隊の一員でもあるバクリ牧師の健闘も虚しく、被害の総額は360万円以上とのことです。
牧師夫妻には一児あり、二人目が近々生まれます。クリスチャンパートナーズでは、とりあえず3万円のお見舞いを送りました。ガバンには私たちの里子が4人いますし、今後、復興に協力しなければなりません。バクリ牧師からお礼と、皆様のお祈りをお願いしますとの手紙が届いています。
『また会えたね、ドゥルンチャン』

 この写真は、一昨年2月私が2度目の西カリマンタン訪問をした時、一緒に撮ったものです。
ポンティアナック事務所のエーケン君(後)と、セティアバクティ中学校の責任者でSACの卒業生でもあるデルス先生と私に囲まれて、とても固くなっています。

4年前に撮った写真は第16号の表紙に出ていますが、まだ本当に小さな子供でした。
生来真面目なようで、数学が好きだそうです。
今は15歳ですから、すてきな娘さんになっていることでしょう。
今度会ったら「私この写真撮られた時のこと覚えています」と微笑んでくれるかも知れません。

写真と言われて、一張羅を着せてもらってきたのでしょう。娘を持つ母親の心遣いも感じられました。クリスチャンの6人家族で、兄が1人と姉が2人がいます。
里親 草野計雄


【理事会報告】
◆第90回理事会は1997年月28日一ツ橋学士会館で開催。前回議事録承認。1997年3月度会計報告承認。フィンリー夫妻、特別顧問就任を快諾。
通信第31号は鳥海理事の原案を承認、発送は5月2日。第32号は年度始めで理事長挨拶、新理事紹介、1996年度決算、97年度予算、西カリマンタン報告、松本理事の韓国でのIAVA会議報告、里子紹介など。
理事改選の方法につき協議、手続き決定。
準備事務は鳥海・宮沢理事が行ない、投票用紙は5月末日に発送。
◆第91回理事会は6月26日(木)一ツ橋学士会館で開催。前回議事録承認。1997年4・5月度会計報告承認。1996年度決算見込みおよび1997年度予算原案を一部修正・追加の上承認。新年度理事・理事長決定。草深教会「鷲の会」有志が里親に参加。
◆第92回理事会は8月8日(金)一ツ橋学士会館で開催予定。新理事、顧問の初顔合わせ。



〈編集後記〉
書中お見舞い申し上げます。新理事に岩崎俊夫氏・草野道子氏を迎えて1997年度が始まりました。岩崎氏にはNHK外信部の特派員としての経験で、草野夫人には理事長の傍らで発足以来この会を見守って下さった蓄積で、理事会に新風を吹き込んで下さることと期待しています。新しい1年も皆様のご援助ご協力をよろしく。
(鳥海百合子)


クリスチャン パートナーズ 1996年度決算
1996年7月1日~1997年6月30日

収入の部 前年度 繰越 1,791,719 (単位円)

SAC援助金 2,406,000 注1

その他寄付金 336,000

雑収入 12,500 注2

合    計 4,546,219




支出の部 SAC援助金 1,864,000 注3

同労諸団体協力 50,000 注4

緊急援助金 49,960 注5

在日神学生援助 120,000 注6

広報活動費 163,290

事務経費その他 34,790

合     計 2,282,040


次年度繰越    2,282,040

(積立・準備金を含む:緊急援助10万、進学奨励5万円。前年度比10万増)

注1 里子数は96年6月51名、97年6月49名。現在、里親のない子供は2名。
注2 SACロゴ入Tシャツ売却益。
注3 誕生日・クリスマス祝金、ガバン教会見舞い金3万円を含む。
注4 安海・大田両師の主催する現地の神学校へ。
注5 パートナーズインターナショナルからの協力要請。
注6 万神学生の援助(3月にルーテル神学大学を卒業、中国広州に帰国)
* 理事長の現地視察、国際会議参加費用等は個人負担。

監査報告書

今回1996年7月1日より1997年6月30日に至るクリスチャンパートナーズの会計年度の監査をいたしましたところ、諸援助金の受領、領収書の発行・台帳記帳、並びに援助金の海外等送金諸経費支払いの諸拠書類・台帳記帳及び理事会に対する報告書・年度決算書等は何れも正確且つ適切に処理されており、予算との甚だしい乖離もなく、会の趣旨に沿って適切に運営されていることを認めました。

 会員の皆様の一層のご協力をお願い致します。

1997年7月11日
クリスチャンパートナーズ
監事 宮本昭子



クリスチャン パートナーズ 1997年度予算
1997年7月1日~1998年6月30日

収入の部 前年度 繰越 2,264,179 (単位円)

SAC援助金  2,500,000 注1

その他寄付金 300,000 注2

合    計 5,064,179




支出の部 SAC援助金 1,900,000 注3

同労諸団体援助金 50,000 注4

緊急援助金 50,000 注5

進学奨励金 200,000 注6

広報活動費  350,000 注7

複写機購入 320,000

事務経費その他 150,000

合     計 3,020,000


次年度繰越    2,044,179  注9

(積立・準備金を含む:緊急援助20万、進学奨励10万。繰越に15万積み増し)

注1 50人×4000円×12ヶ月+10万円(誕生日・クリスマス祝金)
注2 昨年度実績とほぼ同額。
注3 50人×3000円×12ヶ月+10万円(誕生日・クリスマス祝金)
注4 主として安海師関係のインドネシア宣教活動へ。
注5 パートナーズインターナショナルからの要請に応じるため。
注6 SAC終了後の進学の奨励。
注7 リーフレットを更新する予定。



SAC会員の異動

(通信第28号1997年7月掲載以降、敬称略・アイウエオ順)
新入会者:岩崎俊夫 岡田祥子、那須輝美
「桜会」有志(静岡市長谷町婦人会)代表:鈴木弘子
「サンタの会」(静岡市ロブソンランチ有志)代表:海野登光
「鷲の会」有志(静岡市草深教会婦人会)代表:村越睦子
退会者:木村年成・理恵、佐々木仁久、高橋智津子、武田英夫・陽子、林みち子。

投稿ナビゲーション

 第31号「西カリマンタンの人種暴動」第33号「パートナーズインターナショナル米国年次会議に出席して」 

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