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第29号「日本ルーテル神学大学に学ぶ中国からの留学生万小芯さん」「ロバン村より」

2007-06-03  2020-08-04

クリスチャン パートナーズ

通信 第29号

発行日/1996年10月29日

日本ルーテル神学大学に学ぶ中国からの留学生
         万小蕊さん

教会関係者や、クリスチャンパートナーズの会員有志からのご支援を受けて留学生活を送る万さんに、心境を綴っていただきました。



<万小蕊さん横顔>

名前の発音「Wan Xiaorui」    1962年1月 広州市に生まれ、高校卒業後就職。

関東協和神学院で神学を勉強し、広州市基督教協会に奉仕。

1991年4月来日、静岡日本語学校に2年在学。

1993年4月日本ルーテル神学大学入学、現在神学部4年在学中。卒業後は広州に戻る予定。

「神様の恵みは、私に十分です」

日本に来てもうすぐ満6年になります。長いようで短い年月でした。6年間には楽しいこともあり、悩みと不安の時もありました。本当に弱い私でしたが、神様の恵みと兄弟姉妹の愛に支えられて、いろいろな試練を乗り越え、ここまで来ることが出来ました。

振り返ってみると、神様の恵みが私に十分であることを強く感じ、感謝の気持ちで一杯です。
 日本に知り合いが一人もいなかった私は、最初の2年間、静岡でアルバイトをしながら日本語学校に通いました。言葉や習慣の違いから、勉強でも生活でも困ったり失敗したりしましたが、いつも傍らにいる人々が親切にして下さいました。

学校だけでなく教会やバイト先でも、日本の事情を沢山習いました。言葉が難しくて牧師のメッセージが解らなくても、日曜礼拝と祈祷会には参加しました。家族と離れて一人で寂しいためか、中国とまったく違う日本の生活からのストレスのためが、私は教会に来ると暖かく感じてほっとするのです。

教会ではキリストに会って皆が兄弟であり、言葉が通じなくても心が通じるのです。愛する父なる神の家にいるので、安心するのです。

 1993年に小杉先生(当会会員、当時静岡一番町教会牧師)の推薦で、神学を勉強するために日本ルーテル神学大学に入学しました。自費留学の私にとっては学費が高かったのですが、先生がお金を貸してくださり、教会員がクリスチャンパートナーズの方々が援助の会を作り、精神的にも物質的にも私を支えて下さったので、神様の愛に恵まれていることを強く感じて勉学を続けることができました。

しかし、神様は試練をも与えられました。上京して、しばらくはアルバイトが見つかりませんでした。大学では日本の学生と一緒に授業を受けましたが、最初は先生の話がほとんど解らず、ディスカッションではいつも黙っていました。頭が良くないせいもありますが、本を読んでも文章を書いても他の人より何倍も遅いです。

勉強の難しさに生活の不安が加わって、つらい時がありました。そういうときに『わたしの恵みはあなたに対して十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ』(コリントの信徒への手紙Ⅱ、12の9)との、主のみ声を聞くことができました。

 困っている私に、大学の方々は勉強を教えたりアルバイトを紹介したり、またYWCAの方が相談に乗って下さったりしました。教会の方々は(静岡一番教会、野田教会の林和子さん、井草教会の小鎚さんなど)4年間も私を援助しつづけて下さり、祈ってくださいました。

草野さんの推薦でYWCAの奨学金を、大学の推薦で私費留学生対象の友好平和奨学金を頂くことも出来ました。
 これら多くの方々の努力と暖かい愛によって、私はいま勉強を続けることができるのです。自分では何も出来ないこの弱い私に、神様の恵みが十分に与えられていることを体験し、そして確信しています。

感謝のお祈りを捧げることのほか、何も出来ません。こうして勉強と生活の中であう困難は、私にとって神様の恵みのしるしです。神様は多くの人々とのわざを通して、私を愛してくださるのです。これからもいろいろな困難が待っているでしょうが、人々との愛と神様の恵みを覚え、キリストの道を歩み続けたいと思っています。
1996年10月15日 万小蕊
万さんお母教会である広州キリスト教会の王勉予牧師から、感謝の手紙が届いています



パートナーズインターナショナル機関誌
1996年 夏号より

神の不思議な働き

西カリマンタン、モスレム教徒の中での伝道

 西カリマンタンでキリストの副音を伝えるには、他宗教からの反対に直面しなければなりません。中国系の人々との社会には、伝統に深く根ざした彼らの宗教があり、モスレム教を信ずるインドネシア人には、暴力で反撃する人々もいます。しかし、多くの宗教に囲まれて伝道するキリストの働き人は、神から手が彼らの中で働いていることを実感しています。

 宣教者ファム・ヘン・ジャン(Fam Heng Jan)は、二年前に或る村で中国系の子供たちのために教会学校を始めました。ところが、モスレス教徒の村長が一旦与えた許可を取り消したため、宣教を続けられなくなりました。
 ヘン・ジャンは一生懸命祈り、もう一度試すことにしました。今度は、まず中国系の一族の長の所へ行って頼みました。すると驚いたことに、その一族の長は自分の家を提供してくれ、問題が起きたら自分が責任を取るからと言ったのです。

教会の学校の生徒たち

 村長はその後いろいろの経験を経て心を入れ替え、ヘン・ジャンが再度頼むのを待たずに教会学校を開く許可をくれました。その上、教会学校に来る子供の父親に一人は仏教徒なのに、教会を建てるための土地を提供してくれました。神のなさることは不思議です。


前号に引続き、ロバン村のケン牧師からの手紙が届きました

シンカワン地区ロバン村より〔2〕

ボン・ケン(Bong Keng)牧師の便り

 里親の皆様、ロバン村での宣教の働きについてご報告いたします。
教会の周りに住んでいる人たちは、今まで、大声で話たり、ラジオやテレビの音をわざわざ大きくしたりして、私たちの集会の邪魔をしたものでしたが、事態が少し改善し、村人たちは私たちを尊敬するようになりました。

 初めのうち私たちは一軒一軒を訪問して教会の集まりに参加するように誘わねばなりませんでしたが、何度か訪問した後、村の人たちは自分たちで積極的に、教会の活動に参加するようになりました。
その多くは女性で、子供たちを一緒に連れてきます。以前は小雨が降っただけで、彼女たちは教会に来るのを止めてしまいましたが、この頃はよほどの大降でない限り、雨が私達の集会い悪影響を及ぼすことはなくなりました。

 教会学校は、現在5クラスあり、各クラスには平均して20名参加しています。礼拝の方は約25名の出席です。
 教会にくる村人たちは貧乏なので、今までは献金を集めていませんでしたが、いよいよ献金を開始しました。彼らに献金のことを教えるのは大きな挑戦です。注意深く行わないと、献金が出来ないからといって教会を去ってしまうかも知れません。
私達の教会は、牧師と教会運営を財政的に支えるにはまだ若すぎるのです。どうぞ、この大きな試練を乗り越えられるようにお祈りください。

 皆様にこの報告が出来る機会が与えられたことを感謝します。神の恵みが皆様の上に豊にありますように。
1996年6月 キリストにあるあなた方の友人、ボン・ケン

里子宛のクリスマスカード発送

郵送に時間がかかりますので、11月15日頃までにお願いします
☆内容が英文の方は、下記に直接お送りください。

宛名 里子の名前 番号
%CNEC
P.O.BOX  771
TOA PAYOH NORTH P.O.
SINGAPORE 913133

☆日本文の場合は、事務局までお送りください。


「第一線で」1996年8月号

によると、ジョクジャカルタにあるインドネシア副音神学校(ETSI)本校から、6月17日に80名の神学生が卒業しました。彼らには、卒業前にそれぞれ教会を一つ設立する責務があり、何人かは一つ以上の教会を作りました。
この卒業クラスは、いままで教会がなかった地域に、80の新しい教会を建てたことになります。
 モスレム教徒が大多数を占める地方で、これからも働きつづけるこれら卒業生の上に、何時も神の守りがあり、宣教の実りがあるように、また、インドネシアばかりでなく海外からの新入生を、少なくとも百名募集している神学校のためにもお祈りください、とのことです。



Salamat siang!
(今日は!)
《私はノルレラ・アヤンです。
どうぞよろしく。》


(Norlela Ayang)
Terima Kasih
(ありがとう)


 ノルレラ・アヤンは現在中学3年生、ダヤック族の農家の長女で、両親と兄、姉の5人家族です。
家には鶏を沢山飼っていて、ノルレラは小学生の頃からその世話をしたり、両親の手伝いを一所懸命するやさしい少女です。
 いまは寮にいるようですが、日曜学校にも熱心に通い、教会活動に励んでいます。
もう賛美の練習や証などクリスマスの準備が始まっていることでしょう。

ちなみに通信20号の4ページにカットとして使ったのは、ノルレラからのクリスマスカードです。
 昨年2月に草野理事長がポンティアナックを訪問された時、彼女の会っていただけたことは大きな喜びでした。
里親 宮澤玲子




【理事会報告】

第86回理事会は1996年9月6日一ツ橋学士会館で開催。前回議事録承認。
1996年6、7、8月度会計報告承認。里子の手紙の翻訳は松本理事、鮫島夫人、安海実枝さんの奉仕で行われ、順次里親に送られている。通信第29号の内容は万神学生の紹介、
ロバン村便り第2、西カリマンタンニュース、里子紹介など。発送は10月29日の予定。
会則一部改正ついて協議、思案を理事全員に回覧して承認を得る。年度初めに新会員名簿が作成された。第87回理事会は11月9日(土)一ツ橋学士会館で開催予定。


〈編集後記〉

秋も深まり、朝夕は気温が下がるようになりましたが、いかがお過ごしですか。多くの方々の献金に支えられて、異国での勉学を来春終了する万小蕊さんをご紹介でき、うれしく思います。ロバン村もだんだん身近に感じられるようになりました。
 少々早いですが、クリスマスの祝辞を申し上げさせていただきます。
(鳥海百合子)


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 第28号「ロバン村より」第30号「西アフリカ共和国を訪ねて」 

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