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第07号「The Family Tieの翻訳をおわって」

2007-06-03  2020-08-04

クリスチャン パートナーズ

通信 第7号

発行日/1990年7月

1989年度活動報告

理事長 草野計雄

昨年7月1日より、本年6月30日までの期間をふりかえり、あらためて会員の皆様のお励ましとご支援に厚く御礼申し上げます。

小さい規模ではありますが、このクリスチャン・パートナーズに寄せられた援助金が有効に海外のキリスト教宣教に活用されていることを見守って参りました。
現在までその主たる活動はSAC(スポンサー・ア・チャイルド)であり、その状況をまづご報告致します。
咋年度末スポンサーは15名でしたが、本年7月からは27名になる予定です。敬称を略しABC順にご紹介致します。


阿部聖津雄、淡路由紀子、藤沼リウ子、柿谷正樹、平野良子、金沢とし江、木ノ内一雄、草野計雄、草野道子、松本繁雄、松本とみ、宮沢玲子、宮沢祐一、長岡喜久夫、長沢のり、成田政俊、小倉富士代、岡田信子、是松怜子他7名、篠原容子、武田英夫、竹沢三圭子、鳥海百合子(2児分)、鴇田一子、鴇田咲枝、上野亘。

以上のほか、SACの趣旨に賛同され、あるいは、クリスチャン・パートナーズの活動への励ましとして、青木基子、西村光子の両氏から援助金を頂きました。又、SACのスポンサーのうちからも、特別の援助金を頂いています。

日本で、SACがスタートした1985年のスポンサーは4名でした。それが本年度、7倍に近いボランティアの集団に成長致しました。感謝と共に責任の重さを感じている次第です。

次に本年度の成果として、木ノ内理事によって翻訳され、理事会全員の校閲をすませたThe Family Tie(フインリー、ルツ共著)日本語訳「家族の絆」が、実践的役割を担い始めたことであります。現在まで100部印刷しました。

その内容は、発展途上国におけるキリスト教宣教の在り方や進め方を説いたもので、ともすると、欧米先進国の教会の自負心が行き過ぎる弊があることを指摘し、キリスト教の宣教者のレベルは、発展途上国の現地出身者の場合も決して欧米諸国の宣教者に劣るものではないことをいくつかの例をあげて指摘し、欧米諸国のキリスト者は、専ら現地の宣教を経済的に援助するのが効果的であると書かれています。

海外の宣教は、我国の教会にとっては極めて経験の浅い分野であり、ボランティアの意義もそれを確信するには未だ日が浅い領域であります。「家族の絆」はそこに紹介されている多くの実例が興味深く、宣教の基本を考えさせてくれる大変良いテキストであります。

会員の方々初めクリスチャン・パートナーズに関心を持って下さる方にお配りして理解を深めていただく一助にしたいと思います。日本語版出版にまで漕ぎつけて下さった木ノ内理事のご苦労に深甚な敬意を払います。

 ご報告の三番目は、私どもの活動の周りに絶えず声をかけて下さる方々があって、指導し、参考意見を提供し、運動の発展を祈って下さっていることです。
私どももできるだけ、その方々と普段から互いに連格をとり合って励ましつつ参りました。

クリスチャン・パートナーズ発足以来の経過は、昨年の11月の通信第5号に松本理事が書いて下さっておりますが、本年度においては、理事長自身による、サンノゼの本部訪問及び3月の安海先生の講演等が主なものでした。(「通信第6号」に記載)

 5月度の理事会(第48回)で、かねていろいろお世話になっている諸先生や諸団体に、心ばかりの献金をさせていただこうということになりました。

年度末の財政情況を勘案して金額は全体で約5万円程度を予定しています。
会計報告については、年度決済は6月30日でしめており、別紙でご報告致します。
昨年度は収入947,800円、支出900,916円、繰越期首272,585円、期末319,469円でした。本年度の見通しは、収入約130万円になるでしょう。

その中には、未経過期間にわたる援助金の入金を含んでおりますので、これを勘案致しますと、次年度への繰越金は約20万円位になりましょう。

昨年11月の理事会で、クリスチャン・パートナーズの将来の発展のために、基金的な資産を残していくことを考えてはということになり、現在20万円が郵便定額貯金になっています。

ところで新年度(この7月から始まる)の予算ですが、SACの援助金総収入は、スポンサー数を年間平均35名として140万円、会員30名として年会費9万円、合計約150万円程度と見積もれるのではないかと思います。

支出は、SAC援助金現地送金総額105万円、講師謝礼・その他援助金15万円、本部経費負担5万円、「家族の絆」印刷代5万円、「通信」その他コミュニケーションおよび事務費10万円等合計140万円と考えてはどうでしようか。

 私は昨年も7月に「会員・準会員・会友の皆様へ」と題し、年度報告をお送り致しました。早いもので、もう1年が経ってしまいました。

その中で私は、昨年度の計画として2、3の方針を出しております。

1) SACから育った神学生の学費援助
2) The family tieの日本語訳
3) 通信の充実 でした。

1)はその後理事会での相談の結果、月々の援助はSACに集中することにし、神学生援助は、期末での各種援助項目において考えることになりました。

2)は前述の通りです。

3)の通信の充実は、不十分であることを認めざるを得ません。世界の出来事が、即時に映像となって報道される時代になりましたが、マスコミに乗らないコミュニケーション、特に特定のグループの内の個人の心の動き、愛情や労りや励ましの言葉を伝える方法の如何に乏しいことでしょう。
これこそボランティア運動の最も大切なことではないかと思いますので、新年度は通信の充実を第一に考えてゆきたいと存じます。
以上を持ちまして年度末の挨拶とさせていただきます。


1989年度決算(1989.7.1-1990.6.30)単位 円
収入の部
支出の部
前年度繰越 319,469 SAC援助金 804,000
収   入 1,415,145 その他援助金 70,000
合   計 1,734,614 本部負担金 31,800


印刷・コピー・通信費 30.259


送金手数料 26,500


「家族の絆」製作費 159,651


講演会(謝礼・会場費等) 49,332


合    計 1,171,542
年度繰越金 563,072

内訳


郵便貯金 97

定額貯金 200,000

郵便振替 353,865

現  金 9,110


The Family Tieの翻訳を終わって

理事 木ノ内一雄
 『「シュー」、「シュー」、...巨大な動輪を動かすピストンの音と共に、汽車はゆっくりと長沙駅を動き初めた。
桂林行きの夜汽車の中で、チャン・バオ・ホワは汚れて縞になった窓ガラスから、外をながめていた。そこには工場と倉庫の、灰色と黒の世界があった。
そして、それらが薄汚れた人民服の人達を飲み込んで、ゆっくりと後ろに流れていった。...』

 これはこの本、The Family Tie(日本語訳「家族の絆」)の最初の出だしです。
初めの頃は自分でも驚くほど筆が進みました。そして、この最初の、お!やれるな、と勘違いしてしまったのが、そもそもこの大それた事に足を突っ込む原因となったのではないかと思っています。

途中で気が付いたときは前にも進めず、かといって後退もできない泥沼に足を突っ込んでいました。そしてあっとゆうまに2年が経ってしまいました。
ですからやっとのことで翻訳を終えたときは正直、嬉しいというより、もういいという感じでした。

今でもカタ、カタ、とワープロを打っている自分自身が目に浮かんできます。
そしてこの2年間で学んだことの一つはとにかく続ける事でした。
 ボール・チャン氏
シンガポール オフィスにて
1986/5撮影

 仕事から帰って、僅かな時間を見付けての翻訳では、思うような成果は最初から期待できなかったのかも知れません。
しかし続けていればこそ、このような形で本を出すことができたというのも事実です。考えてみれば私たちのボランティアの活動も同じことかも知れません。

忙しい仕事の合間での活動で、私たちに出来ることは限られています。発展途上国の大きな必要の前には私たちの今やっているボランティア活動なんて焼け石に水かも知れません。


しかし、この本の翻訳と同じうに続ける事によってのみ何かが残されていくと思うのです。
そしてその結果は援助している子供達を通して見えかも知れません。

続ける事のもう一つの意味は、ボランティア活動は私たちの生活の輪を広げ豊かにしていくという事です。チャン・バオ・ホア(英語名ポール・チャン)さんは私たちの日本に訪ねて来ました。
私たちも彼をシンガポールに訪ねました。同じ事はこの本の著者のアレン・フインリーさんについてもいえます。私たちは西カリマンタンに子供達を訪ねることも出来ます。
ボランティア活動は私たちの目を広げます。私にとってはやっとのことで世に出すことの出来たこの本が、こういったボランティア活動を続ける上で少しでも皆様の助けになればと思っています。

いずれにせよ私一人のカではなく理事の方々の助けと祈りがあったればこそこの本の翻訳が出来上がったわけで、この機会をおかりしていま一度お礼を述べさせていただきたいと思います。「ありがとうございました。」

【新会員の紹介】

淡路由紀子様

いくつかありました子供への授助団体のうち「クリスチャン・パートナーズ」に加えていただこうと決めたきっかけは、私の勤めています会社の社内報によってでした。
もう数年前になりますでしょうか、木ノ内兄ともう一人の女性が社内報に乗りました。

仕事以外にこのような個人での働きもしていますよ、というような内容の記事だと記憶しています。以前から「里親」に関心がありましたので、早速お二人から案内を送ってもらいました。片方は立派な小冊子、もう一方は質素な数枚のパンフレットでした。少ない人数で心を合わせて援助をしている様子に大変好感を持ちましたので、後者に加えていただくことにいたしました。

「援助」については考えなければならにことが数多くあります。いつか皆様のそれぞれのお考えをうかがえる機会が与えられますことを扱っています。

SACプログラムについて

理事 木ノ内一雄

sponsor-A-Child programにつきましては私たち理事会での理解を深めるため1988年7月13日付けでアメリカ、カリフォルニア州サンノゼ本部の担当者、ジョアン・アンカーさんから説明の書簡がきておりますので、その一部を要約し紹介させていただきます。

(1)1人の子供に月18ドルの学費援助とする。この金額で子供の学費及びプログラムに必要な活動費をまかなう。
援助金額18ドル全てが自分の援助している子供に行くということではない。
サンノゼの本部、世界各地のフィールド・オフィスの管理費、及びスポンサーの決まっていない子供達の援助費等にも使用される。

(2)全ての学費援助は世界中をカバーするSAC資金としてまとめられる。

(3)現在このプログラムには6千人の子供達がおり、それ以外に約千人のスポンサーの必要な子供達が世界中にいる。

(4)サンノゼの本部から毎月、世界各地のフィールド・オフィスに子供達の数にしたがって必要な資金が送られる。

各地のフィールド・オフィスはプログラムに登録されている子供達の数にしたがって必要な資金を受けとる。
登録される子供の数はサンノゼの本部で決められる。

以上ですが、日本からはシンガポールのフィールド・オフィスに子供の人数分の金額が直接送金されます。(4千円の学費援助金のうち日本での活動費千円を引いた3千円が日本から1人分の学費援助金です。)
したがってこの分の金額はサンノゼからのシンガポールヘの送金の内から翌月差し引かれ、調整されることになります。

日本からの援助は西カリマンタンの子供達に行きますが物価の違いなどにより1人のスポンサーが実際には数人の子供達の学費を援助していることになります。


編集後記

一桁台の会員数、と思っていたのが最近になって急に増えてきております。
会員の方が増えるのはやはり嬉しいものです。
早いものでもう7月。クリスチャン・パートナーズの新しい年度の始まりです。
また、海や山のシーズンの始まりでもあります。お出かけになる方も多いことと思います事故や怪我には十分お気を付け下さい。
「援助」については援助する私たちの独りよがりであっても、受ける側の自立を妨げるものであってもなりません。難しい問題だと思います。皆さんとの意見を交換する機会があったらと思います。
1990年7月27日 木ノ内

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