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第06号「インドネシアについて」

2007-06-03  2020-08-04

クリスチャン パートナーズ

通信 第6号

発行日/1990年5月
 

安海先生の講演会

かねてお知らせしましたように、去る3月3日国際文化会館安海靖郎牧師をお招きして、その貴重な経験の一端をうかがいました。

 安海先生はアンテオケ宣教会より派遣されて1972年秋にインドネシアにいかれ、17年にわたる宣教活動の後、昨年夏に帰国されました。現在は神学校で後輩宣教師の養成にあたるとともに、滞日インドネシア人の教会で奉仕されています。ここに講演の要旨を紹介させていただきます。

インドネシアは34余の島から成る1億74万の人口を持つ大国だが、島々は言語、文化が異なり、オランダの植民地であった歴史もあって非常に複雑な国である。
 人口の9割がイスラムの信者といわれ、キリスト教徒はカトリック・プロテスタントあわせて6%、残り4%がヒンズー・仏教・ジャワ仏教・アニミズムを信じていると考えられる。
 国策としてなにかの宗教を信ずるようにとすすめられている。

 日本にも緑の深いザビエルによってカトリックの宣教がなされてため、ドイツのプロテスタント・ミッションが入って300万の信者が居るスマトラ島のバタック地方とか、スラウェシ島メナド周辺など地域ぐるみ、島ぐるみキリスト教化されているところもある。

その一つチモール島で1960年後半に信仰復興運動がおこり、惰性に流れて社会の不正に無関心でいた上流階級の信者たちもめざめはじめた。
この結果、宣教運動の成果が方々で結実し、現在はイスラム信者が7割近くに減り、キリスト教徒が14~5%にまで増加しているおちわれる。

 一神教を信ずるイスラムの人たちは、旧約聖書の神を理解するのが速く、キリスト教主義学校、職場、友人関係を通して副音に接し改宗する機会が多い。
一方改宗など想像もできない厳格熱烈な宗派の信者が、驚くべき奇跡を経験してキリスト者となり、存続から断絶され多くの迫害を受けつつ宣教に専念して、すばらしい伝道者に変身していった人々もある。

 アニシズムの影響下にある多くのインドネシア人は、村の祈祷師・魔術師にたよる生活をしている。
そのような場でキリストを宣べ伝えるるものは、聖書に書かれているとおりの悪霊との戦いを経験し、それに打ち勝たねばならない。イエスのなさったことは2千年前の話ではなく、ここでは現実の問題である。

そのような村々に1年に1~2度しか副音を聞くことのできない文盲のキリスト教徒とが散在している。
 イスラムやヒンズーの信者がキリスト教に改宗すると、その親族からは縁を切られ、地域社会からも追い出されてしますが、都市生活者はかならずしも不利をこうむることにはならない。
 インドネシア語は公用語として新しく造成されたもので、学校教育を受けた人は習得しているが、その機会のなかった人々には解らない。

聖書はインドネシア語のほかに30ぐらいの大部族の言葉に訳されている。
教会が管理運営するミッションスクールも、国は公立と同様に扱ってくれるので、地方では神学生が聖書や賛美歌を教科書にして初等教育を始めている。
 

結論として、今日のインドネシアはみ言葉の種を受け入れ得る“良き地”であり、多くの種まく人を必要としている事情がよくわかりました。
宣教に従事する方々の労苦は、私どもの想像をはるかに越えるものでしょうが、それゆえにこそますます祈りと献金をもっておさえねばと痛感いたしました。(出席者11名)

草野理事長 本部訪問

クリスチャン・パートナーズの世界本部は、カリフォルニア州サンノゼ市にあります。
草野理事長は出張旅行の途中、2月14日に当地を訪ね暖かい歓迎を受けました。以下はその御報告です。

サンノゼ市はサンフランシスコの南約200Km、先端技術の中心地シリコンヴァレーはその北方に位置する。ロサンジェルスからの空の旅は1時間ほどで、地方都市らしい明るい空港には、東南アジア地域コーディネーターのギー牧師が出迎えて下さった。

会議室にはブッシュ会長、フィンリー氏を始め60~70名が職員会議のため集まっていて、早速そこで紹介され、日本おける私どもの活動状況、理事の横顔などお話した。

その内容は過去5年間に私どもの団体が組織的な基礎をかためられたこと、経済的にも小さいながら形が整ったこと、会員間のボランティア精神に合意がみられること、そして今後の課題として会員間のコミュニケーション促進の方策、翻訳された“Family Tie”の有効利用、SAC以外の領域への援助拡大、独立の基金作り、専従職員の必要などであった。

どのようにして会員を募集しているのかなどの質問も出て皆さん熱心に聞いてくださった。

フィンリー夫妻の状況

Paracleteという伝道経験者の団体で活動しておられる。これは現在宣教活動をしている方々に助言的奉仕をするのもで、クリスチャン・パートナーズの現役を引退したあと始められたようである。

サンオゼのお宅に月3/1住み、パサディナ市のParaclete事務所の近くにも家を借りておられる。3人の娘さんは独立しているが、昨年は長女と三女が結婚されてので、夫妻にとってはうれしいと同時に多忙な年であった由。ますます盛んに活躍される夫妻との再会で、国際的に通用するその謙虚な社交性と理解力に深い感銘を覚えた。

【新会員の声】

今年度新しくSACに参加されて会員から、入会の動機などうかがいました。

鴇田咲枝様・一子様

私どもは第二次大戦の始めに父親を戦争でなくしました。赤ん坊の時のことでございます。成人し結婚して祖父母の商売を受けつぎ、3人お娘を授かりましたが、その間もぜひ男の子がほしいと思いつづけておりました。
お陰様にてこの頃の恵まれたくらしを思うにつけ貧困と飢えに苦しんでいる国の子供たちにせめて心ばかりの貧者の一燈を送りたいと思い、また遠く離れていても可愛らしい男の子の里親になれました事をよろこんで居ります。

藤沼リウ子様

私は何年か前に犬養道子さんの書かれた「セーヌの左岸にて」を読みましたとき、“スプーン一杯運動”と里親のことを知り、気持ちにとめて居りましたが、手続きやら日頃の仕事の忙しさにまぎれてそのままにすげておりました。

松本さんより里親のすすめを受けまして、胸の奥に入りこんでおりました以前のことがよみがえり、今度は早速に賛同させていただきました。どうぞ子どもたちの上に平和と幸せが一日も早くおとずれます事を祈りつつ…

岡田信子様

私が今まで生かされてきたのは神様の限りない愛と、多くの方々の助けがあったから。
そしてこのぬくもりの中でお返しもしないで一生を終わるのはむなしいと考えていました時、SACのお話がありました。

私は一日のわずかな時間だけ仕事をし、ささやかな収入を得ています。その中から私のできる範囲で何とかお献げできそうなので、送金を始めさせていただきました。
余裕ができるようになってからと思っていては、いつまでもできないと思います。

「受けるより与える方がさいわいである」との神様のみ言葉通りに、入会させていただいてからは里子のためにがんばらなくてはと思い、気持ちもしゃんとし仕事の励みにもなります。
高一の娘にこの事を話しましたらとても喜んでくれて私も手伝うと言い出すくらいで、私のこの小さなささげものが、こんなに大きな喜びをもたらしてくれるなんて、本当に神様に感謝しています。
今頃里子がどうしているのかしら?と、はるか遠いインドネシアの事を想うとつい顔がほころんでしまいます。


編集後記
風邪かおる5月、会員の皆様には新緑のゴールデンウィークをお楽しみのことと存じます。
クリスチャン・パートナーズ通信第6号をおとどけいたします。
ワープロが使用できませんでしたため手書きで読みにくくなり、相済みません。
紙面の制限上、内容は要約させていただきましたので、文責は編集者にあります。誤字等については、あらかじめおわび申し上げます。新会員の声をおよせ下さいました方々にお礼申し上げます。
1990年5月2日
鳥海百合子(理事)

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 第05号「CNEC-シンガポール訪問」第07号「The Family Tieの翻訳をおわって」 

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