1986年 ポンティアナック訪問

1986年5月にポンティアナックを訪問しました。子供たちは、わたしたちの想像以上に環境の悪いところで生活しています。黒く淀んだ湿地に家を立てて板で通路をつくっています。子供たちはその通路の上で遊んでいました。人々はその湿地の流れのある所で身体や服を洗っていました。家々にカメが置いてあり、雨が降るとその蓋を開けて水を溜め、それを飲み水にしています。電気やガスはありません。

ポンティアナックの事務所では学費援助を受けている子供たちのファイルを見せていただきましたが、よく整理されていました。子供一人に3,000ルピアがシンガポール事務所から送られてきて、その内2,250ルピアが子供に渡り、750ルピアは事務所の維持費、人件費などになります。小学校に行っているのは全体の半分ぐらい、その約10%が上の学校に進学します。中学校に入るには2万ルピアが必要です。子供たちに教育の機会を与えることの大切さと共に、わたしたちに何ができるのかを考えさせられました。(「クリスチャンパートナーズ」通信第3号、参照)